2005年 11月 19日
また鞄がぱくられましたよ2 |
登場人物
僕:派遣会社のアルバイトで工場に勤務している。
くろいさん:僕と同じく派遣会社のアルバイト。顔がとても黒い。
あらすじ
バイト先で鞄が無くなった。
なんかぱくられたっぽい。
「あの写真ばら撒かれたら終わりや・・・。」
先ず、前回までの状況を詳しく説明しましょう。
・鞄が無くなったのは、だいたい10時50分~12時20分までの間。
・場所は一階の休憩所。比較的人の出入りは多い。
・盗られた物は、僕の鞄、くろいさんの夜食、もう一人の派遣の夜食の三点。
・最初に気が付いたのはくろいさんで、恐らく12時頃だと思われる。
・工場は、全体を柵に囲まれている。柵を越えようとすれば勿論警報が鳴る。
・その為、外部犯の可能性は限りなく低い。
・くろいさん怪し過ぎ。
二階での仕事は、午前5時頃に終わりました。
下に降りると、くろいさんが一人で箱洗をやっています。
僕もそれに混ざって箱を洗いました。
しかし、流れてくる箱の数はそう多くもないので、二人では少々効率が悪いのです。
そこで、今まで洗っていたくろいさんには、休憩がてら掃除に回ってもらう事にしました。
5時半頃の事です。
僕は鞄の事を気にしながらも、7時まで箱を洗い続けました。
そうして7時に、ようやく日勤の方が交代に来ました。
僕はくろいさんと一緒に休憩所に戻ろうと思いましたが、くろいさんは何処にもいません。
僕は一刻も早く鞄を探しに行きたかったので、くろいさんを放っておいて戻る事にしました。
休憩所では、やはり盗難事件の話をしているようでした。
しかし、話を聞いていると何やら新たな展開があった模様です。
――まず、二人の契約社員を「社員1」「社員2」と呼びましょう。
六時頃、社員1が休憩所で煙草を吸っていた時の事です。
休憩所の窓からは、隣にあるトイレの窓が見えるのですが、
その窓の下に、白いスニーカーが置いてありました。
余りにも不自然です。
しかも、よく見るとそのスニーカーは社員2の物によく似ています。
社員1は、すぐさま社員2に確認の電話をかけました。
社員2の下駄箱に靴はありません。
間違い無く、トイレの窓の下にあるスニーカーは、社員2の持ち物という訳です。
すぐにスニーカーを回収しようとしましたが、二人とも盗難騒ぎの事は知っています。
ここで見張っていれば、いずれ犯人はスニーカーを回収しに来るでしょう。
そこで、社員2はひとまずそこで様子を見る事にしました。
数分後、やはりトイレの窓が開きました。
間違いなく犯人です。
このトイレの窓は、一般的なスライド式の物ではなく、
持ち上げる事によって数センチだけ隙間が空くタイプの物です。
ですから、犯人の顔は見えません。
社員2は一緒にいた他の社員と共に、トイレに行きました。
・・・そこにいたのは、派遣の作業服を着た人物でした。
社員2「何してた?」
派遣「いや・・・、寒かったんで窓を閉めようと・・・」
社員2「最初から閉まってたよバカ」
派遣「・・・・・・」
社員2「そこの靴、お前が盗ったんだろ?」
派遣「違います。最初からありました」
社員2「嘘吐くんじゃねぇよ!」
派遣「嘘じゃありません、信じて下さい」
社員2「じゃあ帰りのバスで荷物の中全部チェックするからな?」
派遣「いいですよ?」
社員2「俺が今こう言ったんだから、帰りまで靴がこのままだったらお前が犯人って事だよな?」
派遣「・・・そうですね」
社員2「お前名前は?」
派遣「加藤です」
社員2「名前覚えたからな。バックレんじゃねぇぞ?」
派遣「はい」
その後社員2は、加藤さんがまた靴を回収しに来るかもしれないので
隠れてもう一度見張る事にしました。
しかし、すぐに朝礼の時間になってしまったので、別の見張り番に任せる事にしました。
そして数十分後、社員2は朝礼から戻ってきました。
が、靴はもうありません。
見張り番に聞くと、少し目を離した隙に無くなってしまったそうです。
使えねぇ・・・。
・・・と、いう事があったそうです。
間違いありません、同一犯です。
そして犯人は相当のチャレンジャーです。
工場内が盗難騒ぎで騒然としている中、堂々と第二の犯行を行った訳ですから。
こうなると、犯人は相当のマゾヒストか頭の悪い子って事になりますよ。
まぁそれはいいとして。
これで、帰りのバスが来た時に全て分かるでしょう。
工場への送迎をしているバスは、乗り遅れ等が無いように名簿を付けています。
それは、派遣の人間も例外ではありません。
つまり、行きに何人乗ったのか、帰りに何人乗せるべきなのか、明確に分かるシステムになっている訳です。
今日、派遣で入っている人間は、僕を含めて4名でした。
今、バスに乗っている派遣は、2名だ、との事です。
そして、「加藤」という名前の人物は、名簿にすら名前がありませんでした。
偽名ですか。
そんなもの使っても、身元の控えがこちらにある以上、
自身の体裁を悪くするだけだというのに・・・。
そして身元が分かっている以上、逃げ場なんてありません。
恐らく柵を越えて電車で帰るつもりなのでしょうが、
捕まるのは時間の問題でしょう。
しかし、犯人に時間を与えるという事は即ち、
盗ったものを物色し、不要な物を捨てる時間を与えるという事に繋がります。
いずれ犯人が捕まったとしても、鞄が帰ってくる可能性は限りなく低いでしょう。
これは・・・まずい・・・。
ひとまず僕は、休憩所の周辺を3~40分探しましたが、
盗られたであろう物は何一つ見つかりませんでした。
まずい・・・非常にまずい・・・。
しかしこれだけの事をやってのけた派遣とはいったい誰なのでしょうか。
僕が社員2に聞いてみると
「ああ、君と一緒に箱洗やってたやつだよ。顔が黒かったからよく覚えてる」
やっぱくろいさんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
暫くして、派遣会社の事務所から連絡がありました。
事情を詳しく聞きたいので、事務所まで来てほしいとの事です。
これ以上工場に残っていても仕方が無いので、僕は帰ることにしました。
しかし、送迎のバスはもう出ています。
電車賃もありません。
僕が嘆いていると、一緒に遅くまで残っていた社員さんが、僕を近くまで送ってくれるといいました。
僕の不注意で、この方にも迷惑を掛けてしまったな・・・。などと考えていると
「俺今日19時から夜勤なんだよ。これじゃ3時間しか寝れねぇよ」
あはは、ぼくも22時からの夜勤入ってますよ。
でもこのゴタゴタで、適当に理由付けて休むつもりだったんですけどね・・・。
はいはい・・・、僕も出ますよ・・・。
元はといえば僕の不注意が原因ですし・・・。
しかし、この後事務所でどれだけ時間掛かるかだよな・・・。
最悪貫徹コースまで見えるなぁ・・・。
しかも鞄が帰ってくるとは限らないし・・・。
・・・と、突然運転していた社員さんの携帯が鳴りました。
また、何か新しい情報でも入ったのでしょうか?
電話が切れると社員さんは言いました。
「所長も事務所行って、全員でもう一度事情を説明しろってさ。今くろいさんも事務所向かってるそうだから」
ええええええ!!??
くろいさん事務所行っちゃったの!?
くろいさん何の為に逃げたの!?
えーーー・・・・・。
・・・うん。
何とかなりそうだな。
そうして、僕は意気揚々と事務所に向かうのでした。
この後に、凄まじい修羅場が待っているとも知らずに。
・・・正直、飽きました。
なんでこんなの書いちゃったんだろう。
よもやこんなに長くなるとは・・・。
大して面白くないし・・・。
じゃあ、続きはまたそのうち。
僕:派遣会社のアルバイトで工場に勤務している。
くろいさん:僕と同じく派遣会社のアルバイト。顔がとても黒い。
あらすじ
バイト先で鞄が無くなった。
なんかぱくられたっぽい。
「あの写真ばら撒かれたら終わりや・・・。」
先ず、前回までの状況を詳しく説明しましょう。
・鞄が無くなったのは、だいたい10時50分~12時20分までの間。
・場所は一階の休憩所。比較的人の出入りは多い。
・盗られた物は、僕の鞄、くろいさんの夜食、もう一人の派遣の夜食の三点。
・最初に気が付いたのはくろいさんで、恐らく12時頃だと思われる。
・工場は、全体を柵に囲まれている。柵を越えようとすれば勿論警報が鳴る。
・その為、外部犯の可能性は限りなく低い。
・くろいさん怪し過ぎ。
二階での仕事は、午前5時頃に終わりました。
下に降りると、くろいさんが一人で箱洗をやっています。
僕もそれに混ざって箱を洗いました。
しかし、流れてくる箱の数はそう多くもないので、二人では少々効率が悪いのです。
そこで、今まで洗っていたくろいさんには、休憩がてら掃除に回ってもらう事にしました。
5時半頃の事です。
僕は鞄の事を気にしながらも、7時まで箱を洗い続けました。
そうして7時に、ようやく日勤の方が交代に来ました。
僕はくろいさんと一緒に休憩所に戻ろうと思いましたが、くろいさんは何処にもいません。
僕は一刻も早く鞄を探しに行きたかったので、くろいさんを放っておいて戻る事にしました。
休憩所では、やはり盗難事件の話をしているようでした。
しかし、話を聞いていると何やら新たな展開があった模様です。
――まず、二人の契約社員を「社員1」「社員2」と呼びましょう。
六時頃、社員1が休憩所で煙草を吸っていた時の事です。
休憩所の窓からは、隣にあるトイレの窓が見えるのですが、
その窓の下に、白いスニーカーが置いてありました。
余りにも不自然です。
しかも、よく見るとそのスニーカーは社員2の物によく似ています。
社員1は、すぐさま社員2に確認の電話をかけました。
社員2の下駄箱に靴はありません。
間違い無く、トイレの窓の下にあるスニーカーは、社員2の持ち物という訳です。
すぐにスニーカーを回収しようとしましたが、二人とも盗難騒ぎの事は知っています。
ここで見張っていれば、いずれ犯人はスニーカーを回収しに来るでしょう。
そこで、社員2はひとまずそこで様子を見る事にしました。
数分後、やはりトイレの窓が開きました。
間違いなく犯人です。
このトイレの窓は、一般的なスライド式の物ではなく、
持ち上げる事によって数センチだけ隙間が空くタイプの物です。
ですから、犯人の顔は見えません。
社員2は一緒にいた他の社員と共に、トイレに行きました。
・・・そこにいたのは、派遣の作業服を着た人物でした。
社員2「何してた?」
派遣「いや・・・、寒かったんで窓を閉めようと・・・」
社員2「最初から閉まってたよバカ」
派遣「・・・・・・」
社員2「そこの靴、お前が盗ったんだろ?」
派遣「違います。最初からありました」
社員2「嘘吐くんじゃねぇよ!」
派遣「嘘じゃありません、信じて下さい」
社員2「じゃあ帰りのバスで荷物の中全部チェックするからな?」
派遣「いいですよ?」
社員2「俺が今こう言ったんだから、帰りまで靴がこのままだったらお前が犯人って事だよな?」
派遣「・・・そうですね」
社員2「お前名前は?」
派遣「加藤です」
社員2「名前覚えたからな。バックレんじゃねぇぞ?」
派遣「はい」
その後社員2は、加藤さんがまた靴を回収しに来るかもしれないので
隠れてもう一度見張る事にしました。
しかし、すぐに朝礼の時間になってしまったので、別の見張り番に任せる事にしました。
そして数十分後、社員2は朝礼から戻ってきました。
が、靴はもうありません。
見張り番に聞くと、少し目を離した隙に無くなってしまったそうです。
使えねぇ・・・。
・・・と、いう事があったそうです。
間違いありません、同一犯です。
そして犯人は相当のチャレンジャーです。
工場内が盗難騒ぎで騒然としている中、堂々と第二の犯行を行った訳ですから。
こうなると、犯人は相当のマゾヒストか頭の悪い子って事になりますよ。
まぁそれはいいとして。
これで、帰りのバスが来た時に全て分かるでしょう。
工場への送迎をしているバスは、乗り遅れ等が無いように名簿を付けています。
それは、派遣の人間も例外ではありません。
つまり、行きに何人乗ったのか、帰りに何人乗せるべきなのか、明確に分かるシステムになっている訳です。
今日、派遣で入っている人間は、僕を含めて4名でした。
今、バスに乗っている派遣は、2名だ、との事です。
そして、「加藤」という名前の人物は、名簿にすら名前がありませんでした。
偽名ですか。
そんなもの使っても、身元の控えがこちらにある以上、
自身の体裁を悪くするだけだというのに・・・。
そして身元が分かっている以上、逃げ場なんてありません。
恐らく柵を越えて電車で帰るつもりなのでしょうが、
捕まるのは時間の問題でしょう。
しかし、犯人に時間を与えるという事は即ち、
盗ったものを物色し、不要な物を捨てる時間を与えるという事に繋がります。
いずれ犯人が捕まったとしても、鞄が帰ってくる可能性は限りなく低いでしょう。
これは・・・まずい・・・。
ひとまず僕は、休憩所の周辺を3~40分探しましたが、
盗られたであろう物は何一つ見つかりませんでした。
まずい・・・非常にまずい・・・。
しかしこれだけの事をやってのけた派遣とはいったい誰なのでしょうか。
僕が社員2に聞いてみると
「ああ、君と一緒に箱洗やってたやつだよ。顔が黒かったからよく覚えてる」
やっぱくろいさんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
暫くして、派遣会社の事務所から連絡がありました。
事情を詳しく聞きたいので、事務所まで来てほしいとの事です。
これ以上工場に残っていても仕方が無いので、僕は帰ることにしました。
しかし、送迎のバスはもう出ています。
電車賃もありません。
僕が嘆いていると、一緒に遅くまで残っていた社員さんが、僕を近くまで送ってくれるといいました。
僕の不注意で、この方にも迷惑を掛けてしまったな・・・。などと考えていると
「俺今日19時から夜勤なんだよ。これじゃ3時間しか寝れねぇよ」
あはは、ぼくも22時からの夜勤入ってますよ。
でもこのゴタゴタで、適当に理由付けて休むつもりだったんですけどね・・・。
はいはい・・・、僕も出ますよ・・・。
元はといえば僕の不注意が原因ですし・・・。
しかし、この後事務所でどれだけ時間掛かるかだよな・・・。
最悪貫徹コースまで見えるなぁ・・・。
しかも鞄が帰ってくるとは限らないし・・・。
・・・と、突然運転していた社員さんの携帯が鳴りました。
また、何か新しい情報でも入ったのでしょうか?
電話が切れると社員さんは言いました。
「所長も事務所行って、全員でもう一度事情を説明しろってさ。今くろいさんも事務所向かってるそうだから」
ええええええ!!??
くろいさん事務所行っちゃったの!?
くろいさん何の為に逃げたの!?
えーーー・・・・・。
・・・うん。
何とかなりそうだな。
そうして、僕は意気揚々と事務所に向かうのでした。
この後に、凄まじい修羅場が待っているとも知らずに。
・・・正直、飽きました。
なんでこんなの書いちゃったんだろう。
よもやこんなに長くなるとは・・・。
大して面白くないし・・・。
じゃあ、続きはまたそのうち。
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by enbui
| 2005-11-19 15:28
| 駄文